学長・総長あいさつ 共同先端生命医科学専攻とは カリキュラム 教員紹介 入試概要

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学長・総長あいさつ Messages from the Presidents

学長あいさつ

丸 義朗先生東京女子医科大学と早稲田大学は、2008年に両校連携の先端生命医科学研究教育施設(TWIns)を開設しました。医学と理工学が融合することによって、単独では成し得ない、医療への実用化を強く意識した先端的テクノロジーの橋渡し研究が主体です。この目標達成には産学官の連携による取り組みが極めて重要で積極的に推進されています。本学は、細胞シート工学による再生医療への応用や医療機器工学によるインテリジェント外科手術の開発など、多くの成果を挙げておりますが、TWIns開設以前から医理工薬学系企業人を対象とするバイオメディカルカリキュラムを開講しており、2019年には第50期生が卒業致しました。この日本でも先導的なリカレント教育によって、世界で活躍する多くの上級職人材が排出されております。

2010年には、両大学の共同運行による「共同先端生命医科学専攻」が開設されました。日本でも数少ないこの共同大学院を優れた学生の多い早稲田大学とご一緒に設置できることは私どもの大きな喜びであります。「共同先端生命医科学専攻」は、医学と工学の融合を基盤とした、「実用化」を強く意識した複合領域である“医療レギュラトリーサイエンス”が中心です。「博士(生命医科学)」の称号は両大学連名で授与されます。Society 5.0時代の人間育成をになう高等教育機関の責任は大きく、AIの参入が活発化している医療の世界では特に切実です。求められるのは人間の主体性であり、人と人との関係が第一義である医療では、2020年に創立120周年となる本学の建学の精神にある「人格を陶冶し」がまさに試練に立つ時代です。この融合と共同が未来社会の人材育成と学問の発展に大きく貢献すると考えております。皆様のご支援をお願い致します。

東京女子医科大学学長 丸 義朗

総長あいさつ

田中 愛治先生早稲田大学は、東京女子医科大学とともに共同大学院「共同先端生命医科学専攻」の設置を申請し、幸い文部科学省の認可第一号として2010年春に開設致しました。その取組みが、両大学の連携研究教育施設(通称:「ツインズ(TWIns)」)に於いて挑戦出来ることは本学の何よりの喜びであります。早稲田大学は、創立125周年を契機に、理工学の立場から生命科学と医工学の領域に大きく踏み込む決意をしました。その一環として、東京女子医科大学に隣接する2000坪の国有地を両大学が共同購入し、「TWIns」を2008年3月にオープンさせました。そこでは、健康医療に関する複数分野の連携融合による技術イノベーションが生まれており、それらの研究成果を生かして医療に貢献していくためには、実際の医療の現場での実現を目指して参りました。その目標のため、TWInsでの研究環境を十分に利用しつつ、新しい技術や承認審査のプロセスを理解し、それを実際の医療に迅速に応用できるような医療レギュラトリーサイエンス分野の専門人材(目利き)の育成をこの共同大学院で行っております。すでに第6期生まで、48名の博士(生命医科学)が誕生し、第7期生以降も毎年10名の学生が産官学からバランスよく集まっており、研究に励んでおります。この共同大学院の取り組みを通じて、わが国の医療産業が世界をリードするものに発展するきっかけになるものと確信しております。

早稲田大学総長 田中 愛治