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医療レギュラトリーサイエンスの理解に必要な5つの講義科目(生物統計学特論、生命・医療倫理特論、臨床研究特論、医療レギュラトリーサイエンス特論、GLP/GCP/GMP概論)と、さらに理解を深めるために2つの実習科目(共同先端医療現場実習、医療RSセミナー (C))が必修科目です。また、講義科目の内容の理解度をさらに深めるために、講義や研究部門に付随する演習科目を選択科目として設置しています。これにより講義の内容をさらに深めたり、研究指導を受けるために必要なトレーニングを行いながら、具体的な研究活動を行う構成となっています。 専門科目(選択科目)は、臨床医工学概論、感染症総合管理学など、魅力あるシラバス内容と講師の陣容となっています。 必修科目を14単位、演習科目および専門科目から研究指導の内容に応じた科目を16単位履修し、合計30単位を修得することが修了要件です。 研究指導は、医学系と理工系の複数教員を主・副担当とし、普段の研究活動に際しての倫理問題や先端研究の成果を、医療の現場に導入する際のリスクなどを研究課題(テーマ)として研究活動を展開させながら、その問題解決のための調査研究を行い、得られた成果をもとに発表と討論をすることにより更なる問題点やその解決方法を教員とともに考えて行きます。 最終的に、生命科学や医科学、医工学に連動した研究や、臨床研究に基づいた橋渡し研究を行いながら、医療レギュラトリーサイエンスの教育を受け、関連する所定の研究業績を挙げた者に対して「博士(生命医科学)」の学位を授けます。 |
先端医療において、わが国が独自に開発した新しい技術や製品を医療の現場に導入し、そのライフサイクルのリスク管理をするためには、医療レギュラトリーサイエンスを体系的に学び、かつ実践的な教育を受けた「専門家」が、開発側・審査側・医療側に配置されることが理想です。しかしその専門家の、特に国際的イニシヤティブを取れるリーダー的存在が不足しており、わが国の製薬や医療機器産業は世界水準から遅れていると言われています。また、新しい技術や製品が社会に受け入れられ、定着するためには、豊富な知識と理解が必要であり、地域社会の事情にも明るい専門家が、患者様や一般市民側にもコミュニケーターとして配置されることも必要です。 本専攻では、理工学の基礎を修めながら関連する人文社会科学の要素を持つ医療レギュラトリーサイエンスを修得し、研究開発側から医療現場への貢献を望む人材や、あるいは医学・歯学・薬学・看護学の基礎を修め、臨床現場での経験を持ち、さらに医療に関連する機関で人文社会科学的経験を持ちながら理工学的アプローチと医療レギュラトリーサイエンスを修得した臨床研究や、治験に参画する人材の輩出が、双方から見込まれています。 |